外猫さんの個別相談と、自宅近くに現れた新参者の猫さん。

こんばんは、虹の橋です。

 

今日の尼崎は予報通りの雨です。

 

 

雨の日は、TNRをした猫さんを放す事を迷ってしまいます。

 

今日がその日でした。

 

 

以前、シェルターにTNRの相談があり、先日の日曜日、捕獲に行ってきました。

 

 

ターゲットの猫さんは２匹です。

 

相談者の方に良く話を聞いてみると、１匹は脚が悪いようで、びっこを引いているから、出来ればTNRではなく、保護をしたいと考えている、との事でした。

 

 

外猫さんを保護してもらえるのは有難いお話です。

 

身体が不自由であれば尚更です。

 

 

２匹の猫さんは生後半年くらいということなので、半年なら人慣れ修行をして譲渡に繋げる事が期待できます。

 

保護先が決まり、いざ尼崎のとある現場に向かいました。

 

罠を仕掛けて車に隠れて様子を伺います。

 

 

来ました来ました。

 

ターゲットの猫さんです。

 

「これは早く捕獲できるな。」

 

と思いましたが、なかなか罠に入りません。

 

でも、時間の問題だと思っていました。

 

 

そして、もう１匹の猫さんもやって来ました。

 

隠れていると、「ガシャン！」

 

やった！　入った！

 

直ぐに回収し、立ち会いをしていた餌やりさんに猫さんの確認をしてもらいます。

 

該当猫さんでした！

 

ですが...、

 

あれ？　生後半年って言ってましたよね？

 

この猫さん、半年どころか、立派な成猫さんです。しかも３才は過ぎていそうな貫禄がありました。

 

再度、お互いに確認をします。

 

が、やはり該当猫さんでした。

 

 

出た～。　最初に聞いていた情報とは全然違う事、実はこういう事って良くあるんですよ。

 

 

子猫さんではなく、しかも長くお外で暮らしている猫さんを保護することは簡単な事ではありません。

 

全く人に慣れていない猫さんは、きちんとお世話をすることが難しく、とても大変です。

 

そして何よりも、猫さんのためにならないのです。

 

ストレスのせいで体調を崩し、FIPを引き起こす事も珍しいことではありません。

 

そうなれば、本末転倒です。

 

なのですがこの猫さん、ケガのようなものが...。

 

麻酔時に良く診てもらったところ、過去に脚を骨折していて不自由なまま固まり、それがびっこの原因になっているようで、更にそのせいで踵部分が擦れて床ずれのようになっていました。

 

獣医師から電話があり、どうするかを聞かれましたが、去勢手術をして、地域猫の証である耳カットを入れてもらいました。

 

確かに心配ではありますが、骨折の痕跡はどうすることもできないこと、そしてやはり獣医師の見立てでも、推定年齢は４~7才ということなので、相談者には、病院の代表スタッフと保護猫シェルターの代表に説得をしてもらい、この猫さんは元の場所に返して、餌やりさんに見守りをしてもらう事になりました。

 

そして、もう１匹の猫さんはこの日に捕獲することができなかったので、また後日に改めて捕獲に行きます。

 

夕方には雨がやんだので、丁度良かった。

 

ご飯をしっかり食べた猫さんは、びっこを引いていても普通に早いスピードで元気に走って行きました。

 

車に気を付けてね。

 

 

そして、家に戻り、ガレージから歩いている時、１匹の猫さんに遭遇しました。

 

え？　この子、誰？

 

ウチの町内にはいない、初めて見る猫さんです。

 

 

そういえば数日前に旦那が、「ガレージの所で見たことない猫がおった。夜間で耳カットは見えなかったけど、茶色っぽい猫やった。」と言っていました。

 

 

この子の事か？

確かに見たことないな。

 

耳を確認しました。

 

はい。耳カット、ありました。　良かった。

 

瘦せてもいないし、私が近寄っても平気な感じ。これはどこかでご飯を貰っていますね。

 

餌やりさん、ありがとうございます。

 

 

猫さんの写メを撮り、帰って旦那に見てもらいました。

 

「そうそう、この猫や。耳カットあったん？　良かったな。」と。

 

地域猫活動など知らなかった旦那でしたが、いまや町内の猫さん見守りパトロール隊の一員になっております。笑