個別相談のその後、飼い主不在の自宅で飼い主の帰りを待つ猫達の行く先は。
2024/09/06
こんばんは、虹の橋です。
尼崎は朝晩が涼しくなったなーと感じる日が出てきましたが、お昼間はまだ日差しがきつく、汗拭きタオルが手放せません。
暑い中、8月1日から毎日お世話をしに通っている3匹の猫さん達が、いよいよ引っ越しをする事になりました。
元の飼い主の方の退院の目途が立たず、そのまま施設に入居する可能性があり、安いとは言えないマンションの家賃維持が難しくなったので、退去をしなければならなくなったのです。
当初から、保護猫シェルター「保護猫ふみふみ」で預かる話は出ていたのですが、状況が改善される期待は日に日に薄くなり、預かりではなく、所有権放棄の手続きが取られる事に。
飼い主の方は、もう引き取る事ができない事、一緒に暮らす事はできない事を分かっておられます。
まだ60代後半のこの方は、勿論この子達を最後まで看取るつもりだったし、何よりもこの子達との生活が生き甲斐でした。
お世話をしに行った初日、マンションに入ってとても驚きました。
2LDKの部屋の中は、綺麗に片付けられていて殆ど物が無く、ガランとしています。
押入れにも物が入っておらず、猫達が遊べるようになっています。
食器棚もなく、食器の数は最低限でシンクの下も、どこもかしこもガラガラの状態です。
本当に物が無く、言い方を変えれば超ミニマリストの生活で、一切の無駄がありません。
聞けば、「断捨離をして、多くの物を処分した」と。
ここまでできるのは凄いなと思いました。
ただ、どの部屋にも「猫」のためのスペースが用意されています。
外を眺めるための台や、ゆっくりと休めるように作られた複数の猫ベッド。
各部屋に爪研ぎも置かれています。
床に置かれている物は、トイレと爪研ぎとフード、水のみです。
本当に猫達を大事に、一番に想っていた、猫ファーストの生活だった事が分かります。
なのに。
何の贅沢もせず、猫達に不自由をさせないためだけに働き、猫達と一緒に暮らせれば、ただそれだけで良かったのに。
もう一緒には暮らせない飼い主の方も、健気に飼い主の帰りを待っている猫達も、可哀想でなりません。
お世話に通っているこのマンションと私の家のちょうど中間辺りに飼い主さんが入院している病院があります。
面会時間に間に合う時は、猫達の様子を伝えたり、撮影した動画を見てもらうために、何度も行っているのですが、先日、妹の発案で、ブラッシングで溜まった猫達の毛を集め、袋に入れて持って行きました。
いつもはスマホに映る猫達に声を掛けながら画面を撫でていたのですが、実際の毛を渡すととても喜んでくれました。
「嬉しい、嬉しい」と、涙目に。
猫をブラッシングした毛玉は、普通、一般的には「ゴミ」に分類されますが、この飼い主さんにとってこの毛玉は宝物になるのでしょう。
切なくなりました。
もうこのマンションに戻って来る事ができない飼い主さん。
マンションの退所期限までに、家財の処分や片付けをして明け渡しをしなければなりません。
ご本人は入院中で全く動けない状態なので、普通なら家族などの身内の方が引き受けるものなのですが、この方にも事情がありました。
6月に倒れて救急搬送された時、遠く離れた他県の故郷から実のお姉さんがやって来られたそうです。
妹である飼い主さんを心配し、2ヶ月分の家賃を支払って帰られ、その後に私が関わったという時系列なのですが、取り敢えず、2ヶ月という時間がある、猫達の事を考えるとそれは有り難い事でした。
が、
が、
私がお世話に通いだし、少しした頃、病院に所属している相談員の方から面談をしたいと連絡がありました。
病院に行くと、相談員の方と立ち会いでケースワーカーの方がおられました。
心配顔の飼い主さん。
何事かと思いましたが、
なんと、
他県の地元に帰られたお姉さんから病院に電話があり、
「妹からはもう手を引くので、今後一切連絡をしてこないで欲しい」と。
耳を疑う話です。
しかも、支払ったと明言していた2ヶ月分の家賃は全く支払われていませんでした。
は?
長くなってしまったので、続きは次回に....。
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虹の橋
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