保護猫シェルター、連日の出張火葬と脱走案件、個別相談も入り、てんてこ舞いでした。その2
2024/05/22
こんばんは、虹の橋です。
今日もまた、尼崎は暑い一日でした。
まあやをお見送りした日は良く晴れた暑い日でしたが、愛美ちゃんのお見送りは雨の中でした。
まあやを見送った翌日に、愛美ちゃんの火葬を行いました。
土日にペット火葬をしたのは、多くのスタッフに見送ってもらいたかった事と、見送りたいと言うスタッフが多かったからです。
スタッフ同士、想いは同じでした。
その愛美ちゃんもまた、みんなに可愛がられ、とても愛された猫ちゃんでした。
そんな愛美ちゃんの保護経緯は...
「保護猫ふみふみ」にある連絡が入りました。
内容は、猫さんの引き取り保護依頼です。
「保護猫ふみふみ」は保護猫シェルターなので、こうした相談が市民の方や行政、警察からも入ります。
ですが、シェルターには頭数制限がある事と、猫たちが増えれば当然それだけマンパワーも必要になってくるので、身勝手な理由や、無責任な丸投げなど、何でもかんでも引き受けれる訳ではありません。
このシェルターにいる猫たちは、それぞれに色んな事情を抱えてやって来た猫たちです。
愛美ちゃんもその内の一人ですが、彼女の場合はかなり特別な事情でした。
愛美ちゃんは飼い猫で、完全室内飼育の子だったので、当然飼い主さんがいました。
ですが、「保護猫ふみふみ」に連絡をしてきた人は、飼い主の方ではなく、飼い主さんからの手紙を見た方でした。
愛美ちゃんの飼い主さんは男性の方で、愛美ちゃんと二人暮らしだったようです。
ですが、その男性は愛美ちゃんを残し、自ら命を断ってしまったのです。
亡くなってしまった男性が持っていた手紙。
その手紙には、愛美ちゃんの事が書かれていました。
保護をして欲しい事、そして愛美ちゃんを安全に確保するための方法が書かれていました。
その手紙を見た警察官や不動産会社の方達が「保護猫ふみふみ」に連絡をしてきたのです。
詳しく話を聞いてみると、
その男性はコロナの影響を受けて仕事を無くし、経済的に困窮した挙句に命を断ってしまった、とのお話でした。
社会との関係が切れて、孤立した状態で家の中で亡くなれば、発見されるまでに時間がかかるかも知れない。
そうなれば、愛美の命を守れない。
飼い主さんはそう考えたのでしょう。
愛美の命を守るため、家の中ではなく、手紙を持ってわざと戸外で命を断ち、愛美が一番早く発見されるであろう方法を選んだのです。
その手紙には、本当に愛美ちゃんの事だけしか書かれていませんでした。
コロナを、社会を、そして自分の運命を恨んだことでしょう。
ですが、そんなことは一言も書かれておらず、本当に愛美ちゃんの事だけでした。
最後に愛美ちゃんの姿を見て家を出た時、どんな気持ちだったのか。
それを考えると胸が詰まる思いがします。
誰かに相談をする事はできなかったのか、助けを求める事はできなかったのか。
「保護猫ふみふみ」の代表が言いました。
「どんな人だったのか、もう知る事はできないけど、愛美を道連れにしないでくれた事に感謝するわ。」
私も同じ事を思いました。
シェルターに来てから愛美ちゃんは病気を患ってしまいましたが、愛らしく可愛い愛美ちゃんは、その名の通り、みんなから大切にされ、とてもとても愛されました。
愛美ちゃんの飼い主だった方へ
愛美ちゃんに会えた事、たくさん触れ合う事ができた事、お世話をさせてもらえた事、そして、何よりも、自分の命をかけて愛美ちゃんの命を守ってくれた事、ありがとうございました。
本当に本当に可愛い愛美ちゃんでした。
貴方が守ってくれた愛美ちゃんはシェルターで幸せに暮らせたと思います。
もうシェルターからいなくなってしまった愛美ちゃんの次の居場所は貴方がいるお空です。
どうぞ、愛美ちゃんの事をよろしくお願い致します。
愛美ちゃん、飼い主さんと安らかに眠って下さい。
愛美ちゃんが逝ってしまった日、お空にとても大きな大きな虹が掛かりました🌈
涙するスタッフ達の悲しみを癒やすために、愛美ちゃんが虹を掛けてくれたのかな。
大好きだった愛美ちゃん、ありがとう。
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虹の橋
兵庫県尼崎市瓦宮
電話番号 : 090-3949-2484
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